本について語りまSHOW

読んだ本について独断と偏見で語っていこうと思います。

自己カウンセリング日誌―第二夜―

現在気に入ってる5つめの病院で、こんなことを言われた。「幼少期(思春期)のお辛い経験が、もしかしたらその不安定の根っこなのかもしれませんね。あなたのタイミングでもちろん構わないのですが、いつかは向き合うべき課題だと思います。」なるほど、と泣き…

自己カウンセリング日誌 ―第一夜―

人生で6回ほど、カウンセリングを受けたことがある。学校で3度、病院で3度。もしかしたらそれ以上あったかもしれない。が、正直よく覚えていない。唯一確かであることは、一度も役に立った試しがないということか。そもそも、メンタルクリニックにかかるきっ…

生の淵~短編~

生の淵に立っている。正確には立っているのではなく、淵に足をかけて、そのままぶら下がっているという方がよいのかもしれない。これは、わたしの意思でこうなっているのではない。わたしは、だれかの意思で、この世に生み落とされ、だれかの意思で、この淵…

~二項対立と教養小説的知見からみるヘッセの魅力~ヘルマン・ヘッセ『車輪の下』

こちらでは本当にお久しぶりです、aruhonzukiです。 初回と前回までは自分の専門(?)分野ではない現代作品について語らせていただきましたが、今回もまだまだ専門外の海外作品について語りたいと思います。 さて、皆さんおなじみヘッセといえば、「そうか…

~2人のヴィーナス、そして、真贋~原田マハ 『楽園のカンヴァス』

『アートを理解するということは、この世界を理解する、ということ。アートを愛するということは、この世界を愛する、ということ。』(本文 引用より) どうも、aruhonzukiです。 はてなブログで書評、というと偉そうですが、本について詳しく書かせていただく…